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老朽化した配管補修工事


【ご相談内容】
冷却用の配管が老朽化し破損しており配管を取り替えたいが、生産稼働を止めて施工するほどの時間がないので仮補修でも良いので修繕してほしい。

 
【工法の検討】
内面をコーティングする工法、破損箇所のみ継手を用意する方法など検討しましたが緊急性・施工不良リスク(現状より状態が悪化するリスク)を考慮して今回は外側から補修シートで補強する工法を採用。マイナス30℃まで耐えうる素材ということでしたが既設の管との密着性があいまいで懸念されていました。お客様も補修方法に困っていたことと老朽管の状態が悪過ぎるため、施工を引き受けました。

【施工方法】

1)保温カバーを外してパーツクリーナーで表面の錆を落としてみる。

2)慎重に紙やすりで研磨して管の状態を確認。
3)錆を落とすと鉄管が出ず錆止め層を確認(きれいな面)しこの面を利用して補修シートを張り付けることにしました。
4)前日より管の中は空にしてもらっていましたが、表面に水滴が付くためバーナーで炙って乾燥させました。(一度乾燥してもすぐに元に戻るため入念に何度も何度も乾燥させました)

5)補修シートのボンドを付けて補修箇所に貼り付け。短時間で滑らかに仕上げる作業は職人芸です。

6)補修シートは紫外線を当てると硬化するのですが、補修箇所が1階と2階の局部でUV照射するのは現場の創意工夫で対処しました。

7)最後に既設の管に合わせてブラウンに色付けしましたが色がマッチし過ぎて老朽管と見間違える出来栄えで工事が完了しました。

8)通水テストにて漏れなく無事完了。補修作業は完全に修繕できるかどうかが分からない曖昧な工事でお客様の要望に無事応えられたら現場では皆安堵の気持ちと疲れが一気に出ました。