【ご相談内容】
食品工場より工場内の土間が古くなっており補修したいとの御相談を受ける。
(既設床材が劣化し床が凸凹になっており水が溜まり不衛生・油で床が滑る)
【事前準備の検討】
食品工場は365日ほぼ稼働しており、施工はお盆休みや連休で食品の出荷が少ない日を選定する必要があった。また食品を取扱う工場のため、お客様より臭いが発生しない補修材の使用と施工後すぐに工場が稼働できるよう養生をするよう要望がありました。
【施工方法】
①前処理として床に水分が残っていては補修ができませんのでガスバーナーを使用し床を乾燥させるところから作業が始まります。
②床補修をするにあたりホコリ等が舞うため、養生を隙間なく行いました。
③養生が完成すると既設の床材を切削機にて切削し下地処理を行いました。
④下地が完成するといよいよ床材を練混ぜ下地処理した床に床材を敷均しコテにて仕上げていきます。
⑤コテ仕上げが完了すると養生時間を7~8時間とり完成となります。
【ご相談内容】
高速道路を横断している雨水配管が老朽化しており本格的な管内映像カメラ車にて現状確認をして欲しい。
(老朽化した横断ヒューム管を放置していると突然の陥没事故の危険があり人身事故に繋がる。更には陥没復旧に長期の通行止めを余儀なくされることもあります。)
その為、事故が発生する前に管内カメラ調査を行い不具合がある管を把握し修繕計画を立てて行きたいとの相談を受ける。
【事前準備の検討】
雨水配管がある場所を調査する際にまず一般道から調査出来る箇所なのか高速道路を規制してでないと調査出来ない箇所なのかを事前に調べ調査する場所を決めて行きました。
一般道からの調査日程の決定は容易に決めることが出来たのですが高速道路を規制しての調査は事前打ち合わせが必要であり日程調整に苦慮することもありました。
実際にカメラ車を使用して雨水横断排水管を調査する時、カメラを排水管に入れるまでの準備としてコンクリート製の蓋やグレーチング製の蓋を安全に開閉できる開閉工具を準備する必要がありました。
またコンクリート蓋は重量もあり設置してある箇所が法面の勾配があるところがほとんどで足元も危険な為、慎重に開閉作業を行うように致しました。
カメラを管内に挿入する際もカメラを落とさないように手元注意にて慎重に行いました。
【施工方法】
- 調査箇所が一般道から調査出来る箇所なのか高速道路を規制しないとできない箇所なのかを検討。
- 調査箇所のカメラを挿入する箇所の蓋(コンクリート蓋・グレーチング蓋ほか)が何なのかを事前に調査した資料より把握し開閉工具を準備し調査箇所に向かう。
- カメラが挿入できるように準備が完了すると横断ヒューム管にカメラを挿入し管内の状況を映像にて確認すると共にその映像を録画し記録として残すようにしました。
- カメラを吐口から呑口まで1スパン録画しながら配管内を走らせ調査完了です。
※高速道路を規制しての調査は規制箇所を把握し一般車両に特に配慮し接触事故等を起こさないように毎朝、調査前に安全ミーティングを実施し致しました。
【ご相談内容】
雨水・工業用水の排水管に不具合が生じている可能性があるため埋設配管内をカメラで調査してほしい。
【事前準備の検討】
管内が常時満水のまま滞水している状態の為そのまま管内の映像を取ることが出来ませんでした。下流からの逆流水を止めるために下流に栓をすること、上流からの水もバイパスを作ってポンプで水をかわすまで下準備が必要でした。
【施工方法】
①浚渫車にて調査エリアの水と堆積土砂を抜き取ります。枡の中は不純物が沢山あり作業中は様子が分かりませんので水を抜き取ることで土砂の堆積状況が見えます。
②高圧洗浄車にて管内に堆積した土砂や付着物を高圧洗浄し表面が綺麗になるまで繰り返し作業します。この時も常に浚渫車にて洗い水を吸い続けています。
③管内をリモコン操作で走る特殊なTV映像カメラ車にて管内を調査開始。管内を調査して初めて事実を確認します。老朽化した埋設配管では程度は様々ですがクラック・破損・侵入水など複数見られることが多いです。管の破損や管ズレの程度が大きくなるとカメラが落ちてしまうことやケーブルの断線の可能性があり慎重に進めていきます。
④調査完了後、堆積土砂を処分して作業完了。1日で調査完了させるために準備はしていましたが不測のトラブルにて予定通り終わらないこともありますので無事完了して一安心しました。
【ご相談内容】
下水の桝が腐食して継ぎ目が割れていることと、管口にモルタルが付着していることで時々下水が詰まるので修繕してほしい。
【工法の検討】
現状のまま放置していくと下水の水が地下に浸透し土壌汚染になる可能性や枡の補修ではなく取替になる可能性があった為予防措置段階として補修を検討しました。下水桝は硫化水素の発生による枡や蓋の腐食が特に早いため、補修材料を耐腐食性のあるモルタルと枡の中の水路(インバート)を塩ビの樹脂製に置き換えることにしました。
【施工方法】
① 高圧洗浄機にて枡の中と管口を洗浄。
② 老朽化した底面を電動チッパーにて斫る。下水の詰りの原因となっていたモルタルも一緒に取り除いた。
③ 用意していた塩ビ材料を現場で合せてみて水路(インバート)の寸法を確認し材料を加工しながら仮設置する。
④ 水路(インバート)と管口の継ぎ目を丁寧に養生して専用の無収縮モルタルを流し込む。
最後に表面を綺麗に整えて完了。10分で硬化する超速乾モルタルのため施工の手際が良くないと施工が失敗してしまいます。
⑤ 表面が乾いてきて終わり。元々枡の流入口と流出口が逆勾配となっているため、下水が溜まり老朽化しやすい環境でしたが無事作業完了しました。定期的に修繕するような箇所でないためお客様としては施工業者を知らなかったらしく最後は喜んでおられました。
当社では、地域社会への貢献を目的に20年以上下水道の公共工事に携わってきました。
おかげ様で社会インフラのメンテナンスという面では一定の活動が継続できている点大変感謝しております。ただ一方で民間企業様においては依然として生産設備のメンテナンスという面でご苦労されていることを沢山お聞きしていました。
そこで今後においては広島市の上下水道工事で培った技術を元に地域企業様へのメンテナンス工事においてお役にたてるべく頑張っていく所存です。
長年地域に貢献されてこられた企業様では設備の老朽化が懸念されるにも関わらず、生産活動とのバランスで考えると中々修繕工事対して目を背けがちになられていると想定しています。
当社では、特に地中に埋設されているような目に見えない配管系統の調査から洗浄、修繕まで一貫した施工体制でお客様の期待に応えていきます。
土壌汚染、海洋汚染、水質汚染などの環境面やメンテナンス計画の悩みなど気になることがございましたらお気軽にご相談ください。