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老朽化した下水桝補修工事

【ご相談内容】

下水の桝が腐食して継ぎ目が割れていることと、管口にモルタルが付着していることで時々下水が詰まるので修繕してほしい。

【工法の検討】

現状のまま放置していくと下水の水が地下に浸透し土壌汚染になる可能性や枡の補修ではなく取替になる可能性があった為予防措置段階として補修を検討しました。下水桝は硫化水素の発生による枡や蓋の腐食が特に早いため、補修材料を耐腐食性のあるモルタルと枡の中の水路(インバート)を塩ビの樹脂製に置き換えることにしました。

【施工方法】

① 高圧洗浄機にて枡の中と管口を洗浄。

② 老朽化した底面を電動チッパーにて斫る。下水の詰りの原因となっていたモルタルも一緒に取り除いた。

③ 用意していた塩ビ材料を現場で合せてみて水路(インバート)の寸法を確認し材料を加工しながら仮設置する。

④ 水路(インバート)と管口の継ぎ目を丁寧に養生して専用の無収縮モルタルを流し込む。

最後に表面を綺麗に整えて完了。10分で硬化する超速乾モルタルのため施工の手際が良くないと施工が失敗してしまいます。

⑤ 表面が乾いてきて終わり。元々枡の流入口と流出口が逆勾配となっているため、下水が溜まり老朽化しやすい環境でしたが無事作業完了しました。定期的に修繕するような箇所でないためお客様としては施工業者を知らなかったらしく最後は喜んでおられました。