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高速道路雨水横断管目視調査

【ご相談内容】
高速道路に横断している雨水配管が老朽化しており現状確認をしてほしい。(老朽化した横断ヒューム管を放置していると突然の陥没事故の危険があり人身事故に繋がります。更には最悪の場合長期に渡る通行止めを余儀なくされることもあります。)図面も古く配管の位置や枡の状態、目視での管内の状態を確認してほしい。最終的には本格的な管内映像カメラの調査を検討しており調査可否を調べてほしい。

【事前準備の検討】
高速道路上を歩くことが安全管理上できないため、一般道から横断管の位置を特定し法面を人力で上がって調査する必要がありました。一方で一般道から高速道に入る道は基本的になく調査箇所まで草刈をしながら向かっていくことが予想されていました。また、季節的には蜂が出る時期で地域的にはツキノワ熊が出現するエリアでもあり所持品も準備が必要でした。

【施工方法】
①調査ポイント付近まで一般道を使って向かい調査作業開始。
②調査場所まで殺虫剤を撒きつつ、蜂の出現を警戒して進みます。腰には熊除けの鈴を携帯。

③調査箇所についても雑草が生い茂っていて枡の場所が分かりにくく草刈からスタート。その前に再度殺虫剤を撒いて蜂や蛇の出現を警戒。蜂は湿った箇所を好み蛇は調査対処となる枡やヒューム管の中に潜んでいることがあります。安易に手を出していくと噛まれることもあります。

④草刈りをして桝全体が見えるようになったところで測量スタート。法面に設置される桝は特殊な形が多く、当社の場合は管内映像カメラを持っているので挿入可能寸法を詳細にチェックできました。調査場所も不明確の為改めて場所をチェック。

⑤デジカメで画像を納めて調査終了です。一見すると地味な作業ですが、調査ポイントまでたどり着くだけでも法面を30m上がることもあったり枝切ばさみと草刈鎌を使っていく作業は重労働でした。20箇所/日を調査するには法面に対する作業経験と冷静に実行する体力も要りました。※真夏だったので1日5~6キロ程度歩くので3L~4Lの水分摂取が必要でした。

老朽化した下水桝補修工事

【ご相談内容】

下水の桝が腐食して継ぎ目が割れていることと、管口にモルタルが付着していることで時々下水が詰まるので修繕してほしい。

【工法の検討】

現状のまま放置していくと下水の水が地下に浸透し土壌汚染になる可能性や枡の補修ではなく取替になる可能性があった為予防措置段階として補修を検討しました。下水桝は硫化水素の発生による枡や蓋の腐食が特に早いため、補修材料を耐腐食性のあるモルタルと枡の中の水路(インバート)を塩ビの樹脂製に置き換えることにしました。

【施工方法】

① 高圧洗浄機にて枡の中と管口を洗浄。

② 老朽化した底面を電動チッパーにて斫る。下水の詰りの原因となっていたモルタルも一緒に取り除いた。

③ 用意していた塩ビ材料を現場で合せてみて水路(インバート)の寸法を確認し材料を加工しながら仮設置する。

④ 水路(インバート)と管口の継ぎ目を丁寧に養生して専用の無収縮モルタルを流し込む。

最後に表面を綺麗に整えて完了。10分で硬化する超速乾モルタルのため施工の手際が良くないと施工が失敗してしまいます。

⑤ 表面が乾いてきて終わり。元々枡の流入口と流出口が逆勾配となっているため、下水が溜まり老朽化しやすい環境でしたが無事作業完了しました。定期的に修繕するような箇所でないためお客様としては施工業者を知らなかったらしく最後は喜んでおられました。